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さよならなんていえないのネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

さよならなんていえない

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル さよならなんていえない
原作・漫画 小椋冬美
出版社 集英社

不愛想で、つっけんどんで、
いつも憎たらしいのに、どうしても
彼のことを見てしまう。

おとなしそうな外見とは裏腹に、
勝気な面もある英国人クォーターの
女子高生・麻美と、

何事にも冷めている無気力な
男子高校生・隆生との
メランコリックなラブストーリー。

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さよならなんていえないのあらすじ紹介

イギリス人を祖母にもつ女子高生・麻美は、
大人びた見た目の美しい少女で、
美術部に所属している。

もの静かなたたずまいにもかかわらず、
祖母ゆずりの勝気な面がある
麻美だったが、

ひょんなことから街角で
困っているところを、
同じ高校に通う隆生に助けられ、

それが縁で隆生と話を交わすようになる。

しかし隆生は、何事にも無関心、
無気力な性格で、干渉されることを嫌う
性格だった。

隆生の友人で、麻美と同じ
美術部員の男子生徒・広重は、

自分のロックバンドのボーカルに
隆生を誘うものの、
隆生は一向にやる気を見せない。

不愛想な隆生と話すたび、
麻美はそのひねくれた性格や
行動をたしなめるが、

隆生の心には響いていない
ようにみえた。

そんな中、隆生は麻美を見返すために、
バンドに入って1度だけ
ライブに出ると言い出す。

さよならなんていえないのネタバレと今後の展開は?

麻美は、大人びた見た目の美少女で、
しっかりした考え方をする反面、
英国人の祖母ゆずりのハッキリした性格で、

周囲からは少し気が強いと思われており、
素直になり切れない性格です。

美術部員の先輩で、部員からも
一目置かれている先輩・沢村からの
アプローチにも、心はすぐに動きません。

物語の序盤、麻美は隆生のことが
気になり始め、やがて友人を
巻き込みながら、麻美は隆生と

ちょっとした会話を交わすように
なっていくのですが、何事にも
無関心な隆生と気の強い麻美は、

些細な事で衝突してしまいます。

そんな日々を送るうち、隆生は
友人の広重や麻美が、それぞれ
バンドや部活などに

懸命に取り組んでいる様子に関心をもち、
その一方、何事にも夢中になれない
自分を省みます。

こうした心の変化もあり、隆生は、
友人・広重が誘ってくれた
ロックバンドの練習へと

参加していくようになります。

やがてバンドのライブが開催されます。

そのステージを見に行った麻美は、
隆生が懸命に歌う姿に心打たれ、
更に自分の心の変化に気づき始めます。

隆生はその後バンドを辞めて
しまうのですが、隆生のボーカルが入った
バンドのテープが

コンテストの第一次審査を
通過してしまったことが発覚。

隆生は広重や麻美から、もう一度
バンドに戻ってほしいとお願いされます。

こうして何事にも無関心で、
干渉されることを嫌っていた隆生に、
少しずつ変化が芽生えていきます。

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さよならなんていえないの読んでみた感想・評価

作者の小椋冬美さんの描く高校生活は、
特別な出来事や濃いキャラクターの
人物が登場するわけではなく、

淡々とした日常生活が主です。

もちろん物語の途中で、いろいろな
偶然が起こり、それが二人の主人公を
結び付けていくのですが、

驚くような大事件はおきません。

しかし、身近で起きる、小さな日常の事柄の
ひとつひとつが、主人公の二人の気持ちや
性格を理解しあうことにつながっていて、

その丁寧さにとても好感をもちます。

主人公の二人も「見た目がキレイ」
「カッコいい」というだけで
魅かれあうのではなく、

それぞれの性格や魅力に気づき、
お互いを認めていくのです。

主人公の麻美は、少し気の強い
性格ですが、主張するべき事柄を
キチンとわきまえており、

そういった正当な判断と主張が、
隆生の心を揺り動かしていきます。

一方の、無気力で何事にも
夢中になれない隆生に関しては、

幼少より多忙な親により
放任主義で育てられたことなどが描かれ、

こうした家族や環境が隆生の性格を
そっけなくしてしまった、というところも
描かれています。

二人の間には、なかなか恋は始まらず、
お互いの気性もあって、長い間、
自分の気持ちに素直になりきれません。

しかしそのもどかしさが逆にとても
丁寧に感じられ、読んでいて深いなあと
感じてしまう作品です。

さよならなんていえないはこんな方におすすめな作品!必見

1983年に集英社の「りぼん」で
描かれた漫画です。

そのため、登場人物の言動の中に、
ややレトロに思える描写もありますが、

この漫画のように何事にも夢中になれない、
無気力な高校生活を送っている
少年少女は今でも多いと思います。

そしてそうした少年少女は、
これからもずっと無気力でいいのかと
自問自答したり、

何かに夢中になりたいと切望したり、
誰か夢中になれる何かに誘って
くれないかと思っているはずで、

その気持ちは、
今も昔も変わらない部分です。

この漫画は、部活や友達からの
誘いにも関心が持てないクールな少年と、

なぜかおせっかいを焼いてしまう少女の
物語なのですが、こういう構造は
現代にも共通していると思います。

主人公の麻美は見た目も美しく
しっかりしているのですが、
ルックスとは裏腹に、

気の強く、素直になれない性格です。

しかし、その言動には配慮があって、
相手の気持ちを思いやる心を
もっている素敵な女の子です。

多くの女性は、麻美に自分の性格や
行動と似たところを感じると思いますので、
感情移入しやすいと思います。

作品が描かれたときの
メインターゲットは女子中学生・
高校生であり、

基本は10代の女性におすすめの
作品ですが、自己投影しやすい内容でも
ありますので、昔女子高生だった

大人の女性全般にもおすすめです。

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