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もんもんモノノ怪のネタバレと感想です!どうなる結末は!?

もんもんモノノ怪

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル もんもんモノノ怪
原作・漫画 車谷晴子
出版社 講談社

十六歳の誕生日当日に
布団の中でイケメンと出会った椿。

しかしその怪しいイケメンは、
実は強力な物の怪でしたが、
ドMっぽい性格でもあり……。

迫力と雰囲気もある物の怪と
人間である椿の交流を
じっくりと満喫することができる、

異色の宿屋嫁入り作品です。

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もんもんモノノ怪のあらすじ紹介

特に夢も目標もない、
平凡な三十代主婦、早紀。

不満足な生活を送りつつも
適当に手を抜き暮らしていましたが、
いきなり夫が、

「離婚して」と切り出してきました。

実は結婚当初から合わなかったと、
告白し、しかも三年という期限を設け、
予定日通りに別れようという彼には

映画を作りたいという夢もあり、
完全に本気モードでした。

そこで早紀は自分も自立をと
働き始めようとしますが、
楽だと思った職場にも、

思わぬ落とし穴があったりと
そう簡単には行かなかったのでした。

もんもんモノノ怪のネタバレと今後の展開は?

十六歳の誕生日、椿が目を覚ますと
布団の中に見知らぬイケメンがいました。

お父さんは誕生日プレゼントだと
調子に乗って言い張りますが、
椿はそのイケメン、逢坂桐也にも、

まったく気を許そうとはしませんでした。

しかしそのイケメン逢坂は、
学校に行った椿にも迫り、
何やら不思議な術を使って、

「逢坂亭」へと招待します。

椿は物凄い歓待を受けますが
酔っ払ったお客さんの顔を見て
この宿の秘密を知ります。

「逢坂亭」は人と物の怪が
交わる場であり、逢坂もまた
強力な物の怪だったのです。

もっとも、いきなり「嫁に」と
言われたとしても椿が
納得できるわけはなく、

彼の申し出を簡単に
断ることにします。

すると逢坂もまた、簡単に
椿を解放し、「お守り」を
返して貰うと椿にキスして、

二人はお別れとなりました。

しかしその直後椿は
原因不明の火災に巻き込まれ、
逢坂に助けを求めます。

すぐに来た逢坂ですが、
この災厄は「特別」である
椿の能力のためであり、

「お守り」で力を
制御していたのだと言い放ち、
「人」の命を軽く扱います。

椿はそんな逢坂をぶん殴り、
嫁になる条件として
火災を消火させて、

その場は一件落着となりますが、
いきなりの旅館修行は
今までとは勝手が違いました。

しかし、子を産むためだけに
飼い殺しにされる生活は
椿の臨むところではなく、

修行に取り組んでいくのでした。

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もんもんモノノ怪の読んでみた感想・評価

日常異種族ものかと思いきや
案外物の怪さんたちが
しっかりと「妖怪」していて、

得体の知れない怖さがあって
「らしい」雰囲気を味わえました。

本作のポイントは第一に
個性的な物の怪さんたちです。

色々と正体を持っていたりしますが、
基本的に皆長生きで、それだけに
一癖ある感じです。

フレンドリーに接してきたかと思うと、
人間とはまるで違う感性を見せたり、
思わぬ残酷さを滲ませたり、

油断のできない雰囲気ですが
そこがかえって妖怪的で、
リアリティを感じられましたね。

さすがに長年生きているだけあり、
妙に格式にこだわる割には、
時間に対して無頓着だったりと、

かなり人間とは感覚が違うのが
物の怪的で良かったですね。

一方ヒロインの椿さんも
ルックス・スタイルの良さとともに
とても芯が強いタイプですので、

見ていてかわいそうにはならず、
むしろじっくりと物語全体を
満喫していくことができました。

当然人と違う種族であり、
長く生き続けるということは、
絶えず変化と軋轢があるものですが、

深く重いテーマがある割には
良い意味で雰囲気が軽かったのも
個人的には嬉しかったですね。

もんもんモノノ怪はこんな方におすすめな作品!必見

いい人、嫌な人、そして悪い人、
人によって性格も様々ですが、
動物の性格もまた同様です。

そうした個性はいわゆる物の怪にも
同様のことが言えると思われるためか、
特に最近では「人間味たっぷり」の、

妖怪さんたちが出てくる作品が
増えてきましたね。

ただ、太古からの存在なだけあり、
ほとんどの妖怪は私たち人間よりも
ずっと年上だったりするもので、

「作法」を身につけた時代や
社会状況も今とは違いますから、
当然性格も変わってきて当然です。

本作の物の怪さんたちは
決して気の悪い感じではなく、
むしろ気さくなタイプなのですが、

「自分」以外にやたらと無関心だったり
気位が妙に高かったりと、
しっかり「古い」感じです。

それも人間の身分社会的ではなく、
人に恐れられ敬われ当然、的な
雰囲気を滲ませているので、

フレンドリー過ぎて「らしく」ない
妖怪さんたちには満足できなかった
読み手の方にもオススメできます。

一方で嫁に選ばれる運びになった
椿も実に芯が強く、可愛くも
曲者揃いの物の怪たちとも、

十分渡り合ってくれるので
ヒロインが埋没することもなく、
変わった日常を満喫できます。

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