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カズンのあらすじやネタバレを書いています(感想もあり)

カズン

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル カズン
原作・漫画 いくえみ綾
出版社 祥伝社

白河つぼみ18才。

フリーター、彼氏なし、恋愛経験なし、
男友達なし、ぽっちゃり体型。

私ってヤバいかも…?

つぼみはパッとしない自分を
変えることができるのかー?

「潔く柔く」「あなたのことはそれほど」の
いくえみ綾が描く、
等身大グロウアップストーリー。

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カズンのあらすじ紹介

主人公 白河つぼみ(通称ぼん)は
ぽっちゃり体型の18歳。

いまいちパッとしない高校生活を終え、
レンタルビデオ屋で働く
フリーターへと転身。

そこには、これまでの人生で異性との
ポジティブな接点が皆無だったつぼみには
思いもかけないような、

新しい出会いが待っていた。

初めてできた男友達や初恋を前に、
つぼみは冴えない自分を
脱却すべくダイエットに励むがーー?!

コンプレックスだらけで蕾の状態だった
女の子が、恋の仕方や人付き合い、
そして自分自身との向き合い方を学び、

傷つき、ゆっくりと花咲いていく、
共感成長ストーリー。

カズンのネタバレと今後の展開は?

ぽっちゃり体型の主人公白河つぼみ
(通称「ぼんちゃん」)は
冴えない女の子。

男性に免疫がなく、太って洒落っ気のない
自分にコンプレックスを抱えている。

高校卒業後に始めたバイト先で、
イケてる男子大学生「シロ」と出会い、
2人は友達になる。

シロがつぼみの顔を人気モデルの
「ノニちゃん」に似ていると指摘し、

そのノニちゃんが実はつぼみの
従姉妹であるということがきっかけだった。

シロを通じて、つぼみはカフェを経営する
バツイチ 茄子川さんと出会い、
大人な彼に恋をする。

人生初めての恋を前に、
つぼみは一念発起し、
冴えない自分を脱却することを決意。

ストイックなダイエットで自分磨きに励む
つぼみを親のような気持ちで応援するシロ。

努力の甲斐あってめでたく
目標体重まで痩せたつぼみだったが、
肝心の茄子川さんにはフラれてしまう。

失恋のショックと、別件でシロとの仲が
拗れてしまったことがきっかけで
つぼみの気持ちの糸は完全に切れてしまう。

せっかく始めた化粧やお洒落を放棄し
ダイエットも辞め自暴自棄に
なったつぼみは、

誰とも連絡を取らずバイトも無断欠勤し、
部屋で一人過食行為を繰り返すのだった。

過食と引きこもりによって
すっかり元の体重に戻るどころか、
以前よりもぶくぶくと浮腫み醜くなり、

つぼみは誰とも顔を合わせられなくなる。

しかし偶然かつての同級生であり
シロの元彼女でもあるモデル志望の
「りっちゃん」と再会し、

コンプレックスと向き合い前を目指す
彼女に自分の姿を重ね、自らを省みる。

病んでいく自分のことを本気で
心配してくれていた家族や友達、
ノニちゃんや茄子川さん、

そしてシロの存在に気づいた時、
つぼみは心にあたたかいものが
溜まるのを感じる。

また一から頑張ろう、とつぼみは
自分と向き合い、
再び前を向くのだった。

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カズンの読んでみた感想・評価

いくえみ綾作品の中でも
屈指の名作だと思います。

思春期に自分の体型に
コンプレックスを感じていた私は
主人公つぼみにいたく共感し、

涙なしには読めませんでした。

自分で自分を磨きを頑張る
道のりは険しいものです。

つぼみの場合は恋を成就させるために
ダイエットに励むわけですが、

異性に免疫がないため恋の仕方が
分かっておらず、つぼみの恋愛は
一人相撲だと指摘されてしまいます。

初恋なんて、独りよがりに
なりがちものですけどね。

遅い初恋、恋愛スキルのない自分、
そして精一杯頑張っても
恋が実らなかったことが

つぼみの自己肯定力の低さに拍車をかけ、
後に過食症へと発展するきっかけに

なってしまったんじゃないかなあと
思います。

最終的にはシロの
「俺はお前を人として好きだ」という
言葉がつぼみを救いますが、

これは人の好意を素直に受け取れる
つぼみの心の美しさがあってこそです。

どんなに醜くても自分のことが嫌いでも、
つぼみのように人に優しい気持ちを
持てる人間になりたいものですね。

カズンはこんな方におすすめな作品!必見

コンプレックスを抱えるすべての女性、
自分のことが好きになれない
すべての人に送りたい物語。

自分と向き合い、自分を好きになることや
自己肯定の難しさを感じている人には
特におススメです。

この本の凄い所は、洒落っ気のなく
太った冴えない主人公をはじめ、

交友関係も見た目も派手なギャルの栄子や
化粧映え抜群でスレンダー体型の
りっちゃん、

果ては芸能界デビューを果たした
天使のように可愛いノニちゃんまで

全員がそれぞれコンプレックスを
抱えている、というところ。

女性の、見た目に対する
コンプレックスの幅というものは
本当に広く、

それと向き合うスタンスも
千差万別ですが、誰が読んでも
この物語の中の誰かには

共感できるだろうなと思います。

10代?20代の複雑な内面を描かせたら
右に出るものはいない
いくえみ綾の考察が光った作品です。

微妙な心理描写や登場人物の成長に
共感を呼べる作品として、

同作家の「かの人や月」
「私がいてもいなくても」も
おススメできます。

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