新吼えろペンのあらすじ＆ネタバレ！最終回（結末）はどうなる？

ついにかつて描いた作品が映画化！

様々な新人アシも入りいよいよ
活気付く炎プロダクションだが、

しかしやってくる新人たちは
皆一癖も二癖もあり……。

既に実績を上げ、人を育てる
立場になった漫画家は、

様々な難題に対して
一体どう向かっていくのか。

自分一人の責任だけではない、
より大きな「大人」としての姿勢が
問われたりもする中で、

強烈かつキレのいい展開が炸裂する、
超熱血型業界もの漫画です。

新吼えろペンのあらすじ紹介

人気漫画家である炎尾燃は、
原作の映画化など、
いよいよ仕事の調子も良く、

概ね順調に漫画に
取り組めていました。

とは言え人手不足に悩む状況は常にあり、
誕生日を迎えた
アシスタントのヤスからも、

人を増やしてくれと懇願されます。

そんな中炎尾は仕事場に置いてあった
「無料でアシスタントします券」を
発掘し、誰だか分からない

電話番号にかけてみることにしました。

そのチケットを発行したのは、
かつて仕事場を訪れたことのある、

まだデビューしていない
新人の雄叫号でした。

しかし彼は巻頭カラーでの
連載開始という破格の条件での
デビューを目前にしていましたが、

かかってきた電話によって、
発行した券の存在を思い出し、
結局炎尾のもとに向かうことになります。

もちろん事情を知った炎プロの面々は
雄叫を帰そうとしますが、

器が大きく男気がある雄叫は
責任を取るべく働き出し、

また炎尾も熱い気迫を何より大事にする
タイプでしたので仕事をして
貰うことになりましたが、

そこに思わぬ落とし穴がありました。

新吼えろペンのネタバレと今後の展開は？

漫画家炎尾燃。

プロダクションを運営する
一国一城の主にして、
連載数本を抱える人気作家の彼は、

かなり以前に描いた作品が
映画化されるという幸運が舞い込みます。

もっとも、今までの色々な経験から
漫画家として臆病になっており、
すぐには信じない炎尾でしたが、

撮影開始の一報を受け
現場に出向いてみると
テンションが急加速、

ついつい口を挟んでしまいます。

一度は撮影陣の「本気」を痛感し、
やっぱり一歩退く姿勢を貫こうと思った
炎尾ですが、撮影を見続けているうちに

衝動を抑えられなくなり、
再び撮影現場に嵐を
巻き起こしていくことになります。

しかし口は挟まぬと言った手前
さらに喋りで圧力を加えることも
難しかったので、

炎尾は意外な手法で作品への
介入を試みます。

一方、炎尾の本業である
漫画制作は完璧に滞っていました。

もちろん作画スタッフたる
アシスタントたちはいるものの、

頭脳である炎尾が動かないのでは
仕事にはなりません。

しかし、今度は演者として
映画に参加してくれとのオファーがあり、
断り切れない炎尾は現場に赴き、

仮面編集を怒らせてしまいますが、
その炎尾は撮影現場でも相変わらず
介入を続け、

ついには監督を
キれさせてしまったのでした。

新吼えろペンの読んでみた感想・評価

安定路線で進むかと思いきや、
意外なほどの騒動が巻き起こってきたのが
楽しかったですね。

現代に至るまで長い年月にわたり、
漫画家（志望者）の現実や本音を
赤裸々に描いた「業界もの」の

名作として知られている
「炎尾燃」シリーズですが、

本シリーズの炎尾は、プロとして
相当なキャリアと実績を積んだ
状態となっています。

頼れるアシスタントや
弟子筋の人たちも増え、
まさに磐石といった様相で、

炎尾を取り巻く話も、
作品が映像化されたりと、
以前よりもスケールが大きく

景気の良いエピソードが多めです。

しかし、だからといって
安全運転にならないのが炎尾であり
本シリーズの特徴です。

せっかく原作が映像化されて
超上り調子なのに、

炎尾自身が撮影現場に
ハマりこんでしまい
仕事の質が落ちまくったり、

その映像化も本人がすっかり
諦めていたところからの話だったので、

前途ある少年に対しやたらと
後ろ向きなアドバイスを
してしまったりと、

今までの炎尾とはまた違う
「笑い」も含まれた危険度の高い
エピソードは、

まったくマンネリには感じず
堪能することができました。

新アシスタント募集の段に関しても、
他の先生の仕事場に入り込み、

何やら分からないうちに一番の
キーマンを仕事場に引き入れたりと
強烈な展開の連続で、

笑っていいのか判断に困るほどの
面白さが散りばめられてもいました。

また、「大きい器」、
「男気ある行動」が成功に
直結しないのが本作の特徴でもあり、

あまりに型破りな行動の結果、
誰もが損をするだけになったりといった
オチがついたりしていますが、

嫌味な感じはまったくなく、
カラっと笑い飛ばせるのが良かったです。

新吼えろペンはこんな方におすすめな作品！必見

スポーツの漫画でもビジネスの漫画でも
そうですが、ほとんどの場合、
志を持って物事を始め、

そして成り上がっていくという
「成功物語」の形が取られています。

王者なり大御所、あるいは成功者と
呼ばれてからのエピソードを続ける
作品は多くありません。

しかし、この「ペンシリーズ」に関しては、
時を経るごとに炎尾がレベルアップ
しているという格好です。

こういった形式の場合、
作品のメリハリが乏しくなったり、
意外性のある展開が少なくなったりして、

成功者を描いているはずが
物語のテンションが下がるという懸念が
考えられますが、

本作に限って言えば
それは当てはまりません。

炎尾の気性はとにかく前へ前へ
ですので、良いことも悪いことも
てんこ盛りですし、

自作の映像化に際して、
撮影現場にハマり込んでしまったために
本業がおろそかに、

といったかなりまずいネタも
含まれています。

主人公の「立ち位置」に関係なく
パワーの落ちない業界ものを読みたい
といった方には極めてオススメできますし、

「レベルが上がった」ことで、
業界の内幕を鋭くえぐる部分についての
踏み込みもいっそう強くなっているため、

マンネリ化を気にせず
読み進めることができますね。

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