タッコク！！！のあらすじ＆ネタバレ！最終回（結末）はどうなる？

卓球で相手に勝てば交際できる、
「卓球告白法」が制定された日本。

多くの若者が卓球にハマっていく中、
日本ランク一位の実力を持つ少女には
幼い頃に別れた好きな相手がいて……。

卓球とラブコメを強引に融合させ、
バトルの熱さでも読者を引き込んでくる、
超異色卓球漫画です。

タッコク！！！のあらすじ紹介

日本に突如登場した「卓球告白法」。

それにより、ある年齢以上の若者たちは、
卓球に勝利することで、意中の相手と
交際ができるようになりました。

誰かと付き合いたい人たちはもちろん、
嫌な交際をしたくない人たちも
卓球に全力投球するようになった日本。

そこに少年、ガクが帰ってきました。

まだ幼いながらもカコちゃんと
将来の約束をしていた彼は、
その思いを抱いたまま、

大きくなった彼女と向き合います。

カコちゃんもまた同じ思いであり、
普通なら簡単に付き合える状況ですが、

卓球一色に生きてきたカコちゃんは、
一切卓球に手が抜けなくなっており、
しかもその実力は日本ランク一位。

まったく初心者のガク君が
到底勝てる相手ではなく、
ガク君は卓球の腕を磨くことにします。

タッコク！！！のネタバレと今後の展開は？

皆がいつも通りの生活を営む
現代日本ですが、若者たちの現状は、
一つの法律により根本から変わりました。

それは「卓球告白法」、通称タッコクです。

ある年齢の男女は意中の相手に告白し、
卓球の試合で勝利をすると、
その人と交際することができるのです。

強豪国にしてやられている
日本卓球界の現状を憂いた時の首相が、
強引に成立させたこの法律により、

若者たちは強制的に卓球を身に付け
生き残る必要が出てしまったのです。

流星中に通う珠野カコちゃんもまた、
常に勝負を挑まれてしまうため、
毎日大変な状況でした。

カコちゃんには幼少時に
離れ離れになった好きな相手がおり、
「タッコク」には意味がなかったのです。

しかしある日カコちゃんの前に、
十年前約束を交わした少年、
丸の内ガク君が現れます。

久しぶりの再会に喜ぶカコちゃんは、
思いの強さもまったく変わっておらず、

世界中を回っていたガク君も
ちょっとヘンな感じではあるものの、
揺るぎない好意を持っていました。

「政府の犬」のジャッジマンのために、
恋人同士以外は触れ合えもしない状態の中、
ガクくんは改めて告白をします。

カコちゃんはそれを受けて
タッコクが開始されます。

カコちゃんは日本ランク一位の
超実力者であり、ガク君は
完全な初心者ですが、

カコちゃんがわざと負ければ簡単に、
二人の関係は成立するという
非常に楽な状況での勝負です。

しかし卓球一色の生活を続けてきた
カコちゃんは、手が抜けない体質に
なってしまっていたため、

珠を受けようとしたガク君は
校舎の外壁にめり込むほどの
一撃を食らうことになってしまいました。

タッコク！！！の読んでみた感想・評価

本当にビックリして爆笑しました。

卓球好きな私も、まさかこんな状況が
創作上であれ出現するとは思いませんでした。

何しろ無理やり成立させたという法律名が、
「卓球告白法」という世界です。

強豪国に対抗するために、青少年の
卓球に対するモチベーションを上げる、

そのために卓球に勝てば意中の相手と
恋人同士になれる法律を作るあたり、
遠慮なしの突き抜けぶりがあります。

他のスポーツはどうなるんだとか、
同意できる権利がどうとかといった
「まとも」な展開にはさせずに、

とにかく卓球とラブコメを融合させ
一気に突き抜ける気迫が、
本作からは感じられました。

メインキャラのガクくんも
とにかく変わっているものの
一生懸命ないい少年ですし、

卓球最強のカコちゃんも、
人間離れした実力とは違い、
性格はいい意味で普通です。

応援したくなる少年と少女を
隔てている障壁であり
本作のメインなのが卓球ですが、

リアルな展開や考証を展開せず、
魔球めいた技をいくつも連続させ、
「うえきの法則」的描写を成立させています。

そこに若者たちの恋や欲求など生の感情と、
ハードで熱いバトルと人間ドラマが
展開させていくのですから、

もはや理屈不要、説明不要の
超個性的世界観を
存分に堪能することができました。

テンポの良さや痛快さもさすがの完成度で、
ジャッジマンに対する小ネタなど、
緩急の利いた話も楽しめました。

タッコク！！！はこんな方におすすめな作品！必見

今やすっかり日本のお家芸であり、
人気スポーツとなった卓球。

そのスピーディで熱い攻防は
漫画においても大きく扱われ、
「ピンポン」などの名作も多いです。

しかし本作は
「卓球に勝てば相手と付き合える」という
これ以上ないほどの斬新な切り口から、

卓球を取り上げています。

強豪国への対抗策と、一応作中では
説明がなされていますが、
「卓球至上主義」とでも言うべき

ハード極まる社会を構築した熱意は
深く考えなくても過剰と分かります。

とは言え、案外この特殊な世界に
皆さんもいい感じで対応しており、
デスゲーム的な悲壮感はありません。

またメインキャラたちの性格も
いい感じでかなり緩いので、

斬新で面白い世界観を純粋に
楽しんでいきたい方には
とても優れた作品だと思います。

要の卓球シーンはリアルな技術や
メンタルの勝負と言うよりは、

まるで魔法のような技が
次々と飛び出してきます。

まるで「うえきの法則」のような
スピード感と熱さとも言えますね。

個人的には卓球が地味で根暗と
思われてきた時代からのこの変化に、
いい意味での夜明けを感じましたが、

かつて卓球をやっていたという方にも
このもてはやされぶりは、
熱く心に染みるのではとも思います。

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