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モルヒネのネタバレと感想です!どうなる結末は!?

モルヒネ

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル モルヒネ
原作・漫画 安達千夏 斉木久美子
出版社 祥伝社

「32歳で死ぬ」という死と隣り合わせで
生きている女医の主人公・真紀と、

かつての恋人で音大に在学、
ピアニストであったヒデの再会から
始まる切ないラブストーリー。

もし、かつての恋人が死を間近に
しながら会いにやってきたら、
あなたはどうしますか。

恋愛としてではなく
安楽死そのものにも訴えかける小説を
斉木久美子が漫画化。

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モルヒネのあらすじ紹介

かつて母親と姉を亡くした主人公の真紀は、
32歳で死ぬという実父の言葉から
逃れられずにいる女医として31歳になり、

小さな施設つきの病院で勤務する傍ら、
既に院長の長瀬とも婚約し
一見穏やかな生活を送っていました。

ある日、研修医時代の恋人で
ピアニストだったヒデが、

突然真紀の前に現れたことから
物語は展開されていきます。

何故ヒデは真紀の前から7年前消えて、
また真紀の前に現れたのか。

それには大きな意図が・・・。

モルヒネのネタバレと今後の展開は?

音大に在学していたピアニストの
倉橋克秀(通称・ヒデ)と女医である
篠原真紀はかつて学生時代

恋人同士だったものの、
ヒデはある日真紀に何も言わず
突然姿を消してしまいました。

それから7年。

かつて幼いころ「32歳で自分は死ぬ」と
考えてやまない真紀は31歳になっており、

院長・長瀬とも婚約し、みたところ
平穏な日々を送っていました。

そんなある日、
ヒデが突然真紀の前に姿を現します。

しかし、ヒデはすでにその時病に
侵されており、余命いくばくもない
患者としてホスピスにいたのです。

長瀬はその事実を知り、
ヒデが何故安楽死の認められている
オランダから帰国したことを察したのか、

真紀にヒデの様子を
頼むことになります。

ホスピスを故意の素行不良で
追い出されたヒデに、
真紀は正面から対峙することに。

そんな中で真紀の過去を
共有していた、幼いころに
養子縁組の世話をしてくれたという

小久保という患者がこの世を去ります。

そのことがきっかけとなったのか、
真紀はヒデとの再会が
偶然ではないことを悟ります。

そして程なくして病院からも
半ば脱走してしまったヒデ。

彼の最後になるであろう
マンションに駆けつけた真紀に、
ヒデはモルヒネを分けて欲しいと頼みます。

真紀は当然拒否しますが、
するとヒデはモルヒネは諦めるから、
真紀が朝までいてくれるならと言います。

その後、互いは最後であることを
分かっていながらも身体を求め合い、
朝を迎えることに。

ですがヒデには意外な事実が
もうひとつありました。

オランダに自分の妻を
残してきたというのです。

真紀は、長瀬に休暇願いを出し
最後に妻に会いにいくというヒデに
同行しオランダへ旅立ちます。

それでもまたもや、衰弱しながらも真紀の
そばから離れたヒデの最後のバッハを、
彼女はオランダのレストランで耳にします。

ヒデはオランダでも有名な
ピアニストになっており、CDも発売されて
ファンも沢山いたのでした。

そのバッハを最後に、ヒデは恐らく
愛する人のところに戻ったのであろうと、
一人で帰国を決意した真紀。

飛行機の中で、彼女はふと自分が
いつの間にか32歳になっていたことに
気がつきます。

ヒデが何故日本に来たのか。

死と隣りあわせだった真紀に
かつて32歳になっても
生かしてやると言ったヒデが、

その誓いを約束を守ることだったと
理解した真紀は飛行機の中で涙を流します。

そして、日本で迎えにきた長瀬に、
自分の過去を話す決意を固めたのでした。

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モルヒネの読んでみた感想・評価

斉木久美子さんが漫画化した
作品には「花宵道中」など
切ない系のラブストーリーが多いのですが、

今回もその儚い女性の主人公の想いが
作画に現れていて、
とても素敵な作品に仕上がっています。

全体的に回想シーンが多く
通して時代が変わるところがありますが、

これも漫画ならではの
世界なのではないでしょうか。

また、末期がんに侵されてからの
ヒデと真紀だけではなく、

その回想シーンで描かれる
かつて恋人同士時代だったふたりの
ストーリーも見ごたえがあり、

真紀は恐らく孤独でヒデにだけは
言えることが沢山あり、

そんな真紀をヒデは不器用ながらも
支えてきたのだなと思わせました。

情景の描写は斉木先生ならではで、
細かい心や感情がにじみ出る作画はさすが、
圧倒的なものだと再認識させてくれました。

最後になぜヒデが日本に来たわけが
分かった時、とても深い思いを
ヒデが抱いていたことがわかり、

人というものは本当に計り知れない
ものがあるのかと思うのと同時に、

ただの恋愛ものというだけではなく、
安楽死自体の是非を問いかける
作品ではないでしょうか。

モルヒネはこんな方におすすめな作品!必見

この漫画をおすすめしたいのは、
常に主人公が若いながらも
育ってきた過程から「死」を意識し、

それと隣り合わせで生きてきた
ところにあります。

死と生き延びること。

それを深く考えさせてくれる漫画なので、
同じような志向を持っている人には
是非おすすめしたいと思います。

また尊厳死や安楽死に対する考え方にも
通じるところがあり、

ただの30過ぎのカップルの
ラブストーリーにあてはまらない
作品でもありますので、

是非幅広い層の方に読んで欲しい
作品ですし、このストーリーは
男女関係無く読めると思うので

是非男性の方にもおすすめしたい作品です。

だらだらと長く続く作品ではなく、
コミック1巻で完結するお話でもあるので

漫画が好きであれば
手軽に読んでいただけるものだと思います。

また、斉木久美子先生の作品が
好きな人であれば「花宵道中」も

あわせて読んでもらえたら
いいなと思います。

斉木ワールドの世界は
女性の感情描写が本当に美しく
描かれていて、

雰囲気や作画としても読みやすいので
サクサク読めるのではないでしょうか。

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