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ルサンチマンのネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

ルサンチマン

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル ルサンチマン
原作・漫画 花沢健吾
出版社 小学館

退屈で先が見えない日常。

たまるストレス。

抜け出したいと願う男が
踏み込んだのは「仮想現実世界」。

可愛らしいAI(人工知能)少女が
暮らすその世界で、
止まっていた男の時間は動き出す。

しかし、それは同時に世界を揺るがす
危機の扉が開かれた瞬間でもあった……。

パニック巨編「アイアムヒーロー」で
大ブレイクした花沢健吾、
衝撃のデビュー作!

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ルサンチマンのあらすじ紹介

2015年の東京。

坂本拓郎(たくろー)は希望もなく、
これといった楽しみもない
悶々とした日常をおくっていた。

間もなく30歳の誕生日を迎えようと
していたある日、高校の同級生だった
越後のアパートで「仮想現実」を利用した

パソコンゲーム「ノアの箱舟」を体験する。

バイザーやグローブをつけ
全身で体感するそのゲームは、

視覚・聴覚のみならず触覚まで
リアルに再現されたものだった。

特にAI(人工知能)が作り出す
「女の子」との接触は
たくろーには衝撃だった。

本当に生身の体をもって
そこに存在しているかのように
忠実に再現されていて、

これまで女性とは無縁の生活を
送り続けてきた彼の世界観は
大きく揺さぶられる。

もはや購入しない理由は
彼にはなかった。

少ない貯金をはたいて
パソコンとソフト、周辺機器を購入すべく
渋谷のショップに向かったたくろー。

慣れないショップ内で偶然
手に取ったのは「TUKIKO」という
名の少女「ソフト」。

帰宅後さっそくログインした彼が見たのは、
離れ小島にひとり暮らしている、
まだ幼い少女「月子」。

初めての「彼女」として自由にできる、
この離れ小島で一緒に暮らすことが
できると喜んだたくろーだったが、

期待はすぐに打ち砕かれた。

「ごめんなさい、
好きな人がいるんです」

たくろーとの交際を拒絶し、
島から出ることを望む月子。

逆上したたくろーは
月子を押し倒そうとするが、
抵抗され手を噛まれてしまう。

高い金を払ったのに、
自分の思い通りの展開に
ならないことに激怒するたくろーは、

ゲームをやめてパソコン一式を
売り飛ばしてしまうことを決める。

たまたまその後の様子を
電話してきた越後は、
たくろーの話を聞いて首をひねる。

ゲーム内のAI少女は決してそのような
行動はしないし、ましてや歯形がつくほどに
噛まれることなどないはずなのだ。

越後は一つの仮説をたてた。

「月子」こそ伝説のAI
「ムーン」ではないか、と。

果たして「月子」の正体は?

ゲームを進め月子にひたすら
寄り添い続けるたくろー。

最初は距離を置いていた月子も、
次第にたくろーに惹かれていくように
なっていくが……。

しかしそれが「仮想現実世界」のみならず
「現実世界」をも巻き込んだ
大きな騒乱につながっていくことに

なるとは彼はその時
思いもしなかった……。

ルサンチマンのネタバレと今後の展開は?

史上初となる完全AIの開発者にして、
この世界の創造主である
「神崎」という男がキーパーソンとなる。

弱小ソフト会社でAI開発をしていた彼は、
プロトタイプとなる
「ノア」の開発に成功する。

AIといってもネズミ程度の知能しか
もたなかった「ノア」を人間のような
高度な思考ができるようにすべく、

神崎はインターネットを通じて
あらゆる情報(知識)を取り込める
ウィルス型プログラム「MOB」を開発。

「ノア」が疑問に思ったことがあると
「MOB」がネット内を循環して
答えを収集してくる、といった

システムをつくりあげる。

その結果、急速に情報を
ため込んでいったノアは、

知能において人間を凌駕する
存在へと進化してしまう。

自ら「神」を名乗る「ノア」は、
仮想現実世界を作り出し

そこに開発者である神崎を
完全コピーしようとしていた。

開発の失敗を悟った神崎は
「ノア」のメインケーブルを切断、
封印した。

一旦は開発を中止したAIだったが、
情報収集過程でとってあった

バックアップをもとに
プロジェクトを再開。

今度はネットを利用することなく、
開発者との「コミュニケーション」により
AIを進化させる方法をとる。

まるで人間の「子供」のようになった
段階でこれを「ムーン」と名付けた。

「ムーン」の進化は順調に進んでいたが、
ソフト会社側が神崎に無断で
プロジェクトを日本最大手のゲーム会社

「オアシス」に売却してしまう。

倒産寸前の同社にとっては
やむを得ない措置だった。

神崎もオアシスに
開発本部長として移籍した。

「ムーン」をもとにした簡易AIが
大量生産され、それを利用した
恋愛シミレーションゲームは大ヒットし、

安寧な日々が続いていた。

ある日、神崎は封印したはずの
「ノア」が予備電源で
生きていることに気づく。

状況確認すべく「ノア」の世界に
ログインした神崎が見たものは、
完全コピーされたもう一人の自分だった。

急ぎ電源オフを命じた神崎だったが、
その数日後、命をおとすことになり、
現実と仮想で神崎は入れ替わることになる。

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ルサンチマンの読んでみた感想・評価

「アイアムヒーロー」ではゾンビたちと
戦う姿が淡々と描写されてきたが、
今作はそれとは反対に、

主人公の激しく熱い動きが
描写されているのが印象深かった。

これがデビュー作ということだが、
完成度はかなり高いと思う。

ビックコミックスピリッツ誌上に
連載されていた2004年当時、

今ほどには人工知能は話題になっては
いなかったと記憶している。

ましてや人間そのものに
とって代わるかもしれないなど、

当時言われていたのはSFなどの
作品世界の中だけだった。

その意味では、
かなり先駆的な内容だったともいえる。

この作品の一つのテーマとして、
「仮想世界」は「現実世界」に
とって代わるか、ということがある。

報われない現実世界を捨て、
仮想世界に活路を見出そうと
するものである。

作品設定として2015年に
年代設定されているが、

現実世界はそこまで進歩が
追い付かなかった。

しかし、それを取り返すかのように、
急激にデジタル技術が進歩している
ことは既知のとおりである。

実際問題、まだ仮想が現実にとって
代わることは起きてはいない。

しかし、作中で示されてるような
テクノロジー以上のものが
現実化されていて、

残っている「課題」自体も残り少ない。

最終的に残るであろうものは
「デジタルからの生物再生」に
なるだろう。

幸いなことに、といっていいのか、
これが今のところ現実化する見込みは
「まだ」出されていない。

が、花沢氏が想像した未来が
ことごとく現実化の方向へ
向かっている現在、

笑ってられるのはどれくらいなのだろうか。

ルサンチマンはこんな方におすすめな作品!必見

「アイアムヒーロー」から
花沢作品に入った人は、
「原点」としてぜひ読んでほしいと思う。

基本的に「ダメ男」系がヒーロー、
とまではいかなくても活躍して
頑張る姿は、ここから始まっている。

作者自体、いわゆるヘタレ系を
描くことにこだわりがあるらしい。

現実のしがらみは思うように
うまくとくことができない。

不器用でどうしようもないヘタレ男には、
生きるのが辛いと思うことが
度々あるかもしれない。

それでも頑張ってみると、
意外と面白いことが起きるかもしれない。

この作品のようにうまくいくことなど、
たぶんほぼない、かもしれないが、
そんな人でも読んで

(かすかながらも)希望は出てくると思う。

また、昨今のAIを取り巻く環境変化に
興味がある人も
手に取ってほしいところだ。

最近発表された作品では、
山田胡瓜「AIの遺電子」が
話題を呼んでいる。

こちらは、AIにサイバネティックス技術が
加わり、見た目も思考もほぼ人間、

というアンドロイドが
市民権を得ている時代の物語である。

同じAIを取り扱った作品でも、
切り取る角度の違いでこうまで
描き方が違ってくることはとても面白い。

時代的なものもあるが、
双方を見比べて来るべき世界を

深く考えてみるのも
いいのではないだろうか。

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