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史上最低のレガッタのネタバレと実際に読んでみた感想!すごく結末が気になる!

史上最低のレガッタ

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 史上最低のレガッタ
原作・漫画 塀内夏子
出版社 講談社

様々な理由から犯罪を繰り返し、少年院に
送られた若者たちに突きつけられたのは、
「レガッタ」だった。

一つの船に乗って目標に挑む中で、
彼らは自らの過去や弱さと向き合い、
本物のチームワークを身につけていく。

独特の設定を背景に深い
人間ドラマが繰り広げられていく一作です。

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史上最低のレガッタのあらすじ紹介

少年収容施設から脱走をしようと試み、
しかしまるで成功せず捕まった
小中居 ミチオ。

彼は万引きという微罪がきっかけでの
収容生活でしたが、累犯ということで

山奥にある収容施設に
送られることになります。

護送バスに同乗する少年たちは、
いずれも一癖ありそうな面々でしたが、

着いた少年院はどういうわけか
かなり規則が緩く、持ち物などに対する
チェックも甘いものでした。

しかし翌朝、指示に従い外に
出てみたミチオたちに下された
命令は、一つのチームとして

レガッタに乗り、レースで基準タイムを
クリアするという意外なものでした。

基準を突破すれば刑期に関係なく
外に出られる代わりに、レガッタ以外には

死体になる以外外に出る方法が
ないという究極の状況が、彼らが
置かれた現実だったのです。

史上最低のレガッタのネタバレと今後の展開は?

紆余曲折の末、全員が同じ目標に
向かえるようになったミチオたち。

目をつぶって感覚を掴む練習を
したり、歌で調子を合わせたりと

いった独特のやり方を発見し続けた
こともあって、みるみるうちに実力は

向上し、ついには本番のレースでも
他の船を引き離し、トップでゲートまで
たどり着けるほどに。

タイムも六分三秒と、リミットまでわずか
三秒というところまで来ていました。

そんな折、ミチオのひいおばあさんが
亡くなったという方が入りましたが、
ミチオは大泣きはしてもクリアへの

モチベーションを絶やすことなく、他の
メンバーも出てからのことを
語るようになっていました。

しかし、もうひと押しができないまま
時間が過ぎていきました。

そんな中、チームのエースにして一番の
努力家であるガクトのもとに
教官がやってきます。

ガクトはどうやら手違いで
この施設に来ただけで、本当ならば
治療を受けねばならないとのこと。

何故なら彼は覚せい剤
中毒者だったのです。

しかも彼のカバンは二重底になっており、
そこには覚せい剤が。

ミチオたちはガクトの「正体」を
突きつけられ、訳も分からず
彼を見送るしかありませんでした。

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史上最低のレガッタの読んでみた感想・評価

ほとんどの作品において、ど真ん中の
スポ根や人間ドラマを描いてきた
塀内氏の話としてはかなり異色です。

冤罪、ではない状況で捕まった
主人公たち、そして釈放条件は
更生ではなくレガッタで制限時間を

クリアすることなのですから、
雑誌で第一回を読んだ私は
率直に驚いたものでした。

この条件では「刑」の重さが
身体能力だけに左右されるわけですし、

運動神経が悪ければいつまでも
出られないというのはきつ過ぎる
条件でもあります。

一体どうなるか、とハラハラしたもの
でしたが、レガッタという競技は

野球やサッカー以上に
チームワークが問われるもので、

少年院という閉鎖された空間では
どうしても素の自分と、そして
相手と向き合わねばならず、

激しい衝突を経て
団結していくしかありません。

そこで皆、自分が置かれていた環境や
犯してしまった罪と向き合い、心底から

反省し、そして外の世界に出るために
オールを握るようになっていくわけですが、

半端ではなくキツいスポーツを
キツい条件でやっている最中の

ことですので、強烈に心を揺さぶられる
ものがありましたね。

全編通じて読んでみると、非常に
まっとうでかつ共感できる物語でした。

史上最低のレガッタはこんな方におすすめな作品!必見

少年法によって実名報道が
避けられるなど、過剰に保護されて

いるという批判も多い未成年者への
処遇ですが、一方では

「更生施設への入所」という形で
少年院送りなどの「実刑」を受けて
しまいやすい不安定な身分だとも言えます。

不良やヤンキーを題材にした作品は多く、
大人が投獄されるのに比べれば

「牢屋」に入ることになった少年たちを
描いた作品も豊富ですが、本作は
獄中で暴れまくったりすることよりも、

様々な事情で罪を犯した人たちが
雑多に押し込められているという

リアル感がより前面に出た
作品だと言えます。

レガッタで制限時間をクリアできれば
「シャバ」に出られるという、
いわゆるデス・ゲームものや

キツめのバラエティ番組を思わせる
「条件」ながら、人間ドラマとして秀逸に
仕上がっているのは、奇妙な獄に

入ることになった若者たちの多くが
読んでいる私たちと「近い」要素を

いくつも抱えている上に
現実的だからでしょう。

主人公のミチオからして罪状は
万引きの累犯という極めて

「ありふれた」形ですし、他の
登場人物も野球の試合に勝って
調子に乗り過ぎたのがきっかけで

転落、深刻な家庭トラブルに
耐えかね、といった具合で
根っからの悪人は一人もいません。

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