タイトル | 罪に濡れたふたり |
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原作・漫画 | 北川みゆき |
出版社 | 小学館 |
信じられない!
こんなことがあるなんて――!
香純は傷心旅行で行ったローマで
一人の青年と出会う。
名前も知らないその青年に心惹かれ
一夜をともにした香純・・・。
日本に帰国後、香純はその青年と再会するが
衝撃の事実を知る――!
北川みゆき原作
切ないラブストーリー!
罪に濡れたふたりのあらすじ紹介
鈴村香純(かすみ)は傷心旅行で
イタリアのローマに来ていた。
遺跡の発掘場所に入った香純は
日本人の青年に怒鳴られてしまう。
何故そんなに怒られたのか、香純は
分からなかったが、
次の日、青年に会って理由が分かる。
香純がその遺跡に入ったことで
かけらを壊してしまい、青年は
バイトをクビになってしまったのだ。
責任を感じた香純は、代わりに
食事をごちそうすることにした。
食事中、香純は失恋のことを言われ
その場から走りだして
危険な場所に行ってしまう。
金目当ての連中に囲まれてしまった香純を
その青年が必死に守ってくれる。
なんとかその場を切り抜けた二人・・・
何故イタリアに来たのかを話す香純を
青年は抱きしめる。
その暖かい言葉に触れ
香純は青年と結ばれた――。
罪に濡れたふたりのネタバレと今後の展開は?
日本に帰った香純は、母親から
離婚した香純の父親が亡くなったと
伝えられる。
15年も会っていなかったので
香純に父親の記憶は全くなかった。
更に父親が引き取ったきょうだいと
一緒に暮らしてほしいと言われる。
写真を見ると「由貴ちゃん」と
名前が書いてあり、
可愛い女の子が写っていた。
今まで一人っ子だった香純は
妹ができると思い、喜んだ。
しかし父親の葬儀の日
きょうだいとして紹介されたのは
ローマで会ったあの青年だった!
鈴村由貴(よしき)は小さい時
女の子同然に育てられていたので
写真で香純は誤解してしまっていたのだ。
姉弟と分かってショックを隠せない香純。
香純はローマの夜のことを
忘れられないが、
由貴はそのことについて何も言わない。
由貴はこの葬儀を機に
日本の大学を受験することになった。
そこで母親が
香純と由貴の二人で
マンションで暮らすことを提案する。
香純は嫌がるが
由貴は一緒に住むことを聞き入れて
二人は一緒に暮らすことになる――!
罪に濡れたふたりの読んでみた感想・評価
兎に角読みごたえのある漫画で
面白かったです!
ローマでは名前も聞かず
別れてしまった二人だったので、
再会自体は奇跡的で運命を感じます。
しかしその関係は
実の姉弟だったという悲劇!
この現実を前に、香純が悩んでいる中
由貴の行動が香純の心をゆさぶるので、
ますます香純は心をつのらせてしまう・・・
この場面では
二人がとても惹かれあっているのが
よく分かって、切なくなりました。
やっと失恋の傷を癒せたと思ったのに
今度は弟だったんなんて
香純も相当ついてないですね・・・。
でもこれ位に深く、激しく
一人の男性を愛してみたい!
という気持ちにもさせられます。
そう感じるくらい、香純の由貴への
切ない愛情が、強く伝わってくる
作品なのです。
二人の再会が喜ぶべきことだったのか、
それとも悲しむべきことだったのか
今のところ何とも言えないです。
でもこんなにも
愛し合っている二人、どうにか
幸せになってもらいたいです。
これから先二人がどうなっていくのか
見逃せません!
罪に濡れたふたりはこんな方におすすめな作品!必見
許されない恋物語が好き、という方に
人気の作品です。
中でも、この作品は展開も速く
読みごたえがあってとても面白いです!
許されない恋愛にも色々ありますが
その中でも一番のタブーとされる
血のつながった二人の恋愛。
運命のいたずらで出会った二人が
実は姉弟と知る・・・
これは悲劇以外のなにものでもありません。
誰にも言えない、相談もできない、
苦しい恋愛が始まってしまいます。
頭では、姉弟だから好きでいてはいけない
この気持ちは罪なのだ、と分かっていても
愛することを止められないのです。
主人公の愛情の激しさに惹きこまれて
姉弟という障害さえも、
乗り越えてほしいと感じられるほどです。
ストーリー展開も速く、
最初イタリアローマから日本で再会と
どんどん話が進みます。
主人公の気持ちがつのる一方で
周りの状況も変わっていくので
これからどうなるのか目が離せません。
その苦しくて切ない愛情と
二人の関係の行く末に
目が離せない作品となっています。