タイトル | 主に泣いてます |
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原作・漫画 | 東村アキコ |
出版社 | 講談社 |
美人は得をしていて、ずるい?
主人公はとても美人だが
次に生まれるなら
ブスがいいと思っている。
彼女はただの美人ではなく
美人なせいで損をしてきた
不幸美人だった。
様々なトラブルを避けるために
ドン引きされるような奇行も
ためらわない。
不幸美人の苦労の日々を描いた
ドタバタコメディ!
主に泣いてますのあらすじ紹介
紺野泉は面接を受ける予定がある。
普通の事務職で
表に出ないからという理由で選んだ。
不安だから中学生のつねちゃんに
付いてきてほしいと頼む。
地味なスーツで
メガネをかけていくと話すが、
どうせまたいつものパターンだよと
言われてしまう。
やはり面接も上手くいかず
つねちゃんのもとへ走って逃げた。
後ろから社長が追いかけてきて
いつもの作戦でつねちゃんは
「うちの母になにか?」
と言って追い払う。
泉はかなりの美人で
そのせいで不幸になっていた。
主に泣いてますのネタバレと今後の展開は?
泉には婚約者がいる。
実際にはただの愛人だった。
奥さんと別れるという
仁さんの言葉を信じていて、
つねちゃんも呆れた様子。
仁さんは絵の講師で
泉は人物画やヌードもやるモデルで
つねちゃんは生徒だった。
仁さんが仕事で
フィレンツェへ行くことになり
代わりにバイトの講師が来ることに。
泉が美人すぎるせいで
今まで講師だけではなく生徒まで
男は皆、廃人になっていった。
告白して、フラれて仕事もままならず
ストーカー化した人もいた。
講師としてやってきたのは
美大の赤松くん。
つねちゃんは泉に惚れた
男たちの末路を話し、
くれぐれも惚れるなよ!と言った。
2人があまりにも突然で
おかしかったが泉の美人さを見て
納得した赤松だった。
美人をごまかすために
子泣きじじいのコスプレをして
登場したりと苦労の日々を送っていた。
ストーカー化した男のせいで
夜逃げするはめになり、
赤松も手伝うことになった。
住めるはずだった家に
既に住人がいたので
赤松の家へ泊まることに。
泉は休みの日に
何をしているのか聞かれて
「主に泣いています」と答えた。
主に泣いてますの読んでみた感想・評価
一度見ただけでトリコになってしまう
その美しさのせいで
不幸な目に遭っている泉。
毎話、男に惚れられないため、
嫌いになってもらうために
わざとおかしな事をしています。
毎回、予想もしていなかった
行動に出る2人がぶっ飛んでいて
面白おかしかったです。
変なコスプレや謎の言動など
あの手この手を使っていて
その種類の豊富さに
よく思いつくな・・・と感心しました。
ドン引きされるような事をしていても
諦めの悪い男たちは
ちょっとやそっとじゃ動じません。
思わぬところでも笑わされました。
美人なせいで色々なトラブルに
巻き込まれて
普通の人がしなくていいような
苦労をしている泉。
そんな姿を見ていると
かわいそうになってきます。
美人も良いことばかりじゃないし
逆に損することもあるんだな~と
感じる興味深い内容でした。
赤松から休みの日に
何をしているかと聞かれ、
主に泣いていると答えるシーン。
作品のタイトルを思い出して
思わず、おおっ!と声をあげました。
主に泣いてますはこんな方におすすめな作品!必見
一体どんなストーリーなのか
気になってしまう
表紙からも分かる通り、
変な格好をした主人公。
不幸美人というテーマが
他の作品には、なかなか無く
目新しいです。
美人は得をするというイメージが強く、
美人なせいで苦労すると聞くと
贅沢な悩みだ!と感じる方も
多いと思います。
しかし、この作品で描かれているのは
ただの美人ではありません。
美人といっても
外見を武器に生きている人と
美しさのせいで損をする人がいて
主人公は不幸美人です。
暗くなりそうなテーマだと
感じるかもしれませんが
シュールすぎるギャグが炸裂する
作品のため、とても明るく読めます。
決して多くはないかもしれませんが
現実にいる不幸美人は
人とは違う苦労をしていると
考えられるようになります。
男とのトラブルを避けるために
せっかくの美人が台無しになるような
行動がインパクト大です。
不幸美人な方も悩みが吹っ飛ぶ勢いで
笑える作品です。
ギャグのレベルが高いので
様々なギャグ漫画を読んだ方でも
楽しめる作品です。