タイトル | あくまでラブコメ |
---|---|
原作・漫画 | 楠圭 |
出版社 | 集英社 |
1990年代から、
少女漫画雑誌りぼんに
掲載されていました。
りぼんコミックは、
4巻まで出版され、
完結しています。
ホラー要素が強いけれど、
あくまで、
ラブコメディという作品です。
電子コミックサイトで
読むことができます。
楠圭さんの作品には、
「八神くんの家庭の事情」があり、
アニメやドラマ化されています。
あくまでラブコメのあらすじ紹介
占い師に、
今年は、恋愛幸運期だと
言われた佳奈子。
どんなドラマチックな
恋に巡りあうのか、
期待に胸を弾ませます。
なぜなら、
実家がお寺だからです。
佳奈子は、
ホラーが大嫌いな
普通の女子高生です。
後をつぐのは
まっぴらごめんでした。
ところが、
許嫁として現れたのは、
寺をつぎ、
婿養子になってくれるという
毛受十兵衛。
彼は同じ高校生ですが、
除霊のプロです。
佳奈子は、突然、
霊の姿が見えるようになります。
奥村家代々に伝わる指輪を
つけてしまったからです。
霊が見えるようになった
佳奈子は、
この先、
ホラーな恋愛を
するはめになるのでした。
あくまでラブコメのネタバレと今後の展開は?
佳奈子は、
お寺の一人娘です。
父ひとり子ひとりで、
母親がいません。
そのため、
学校から帰ると、
食事の支度を
しなければなりません。
夕飯の買い物の帰りに、
佳奈子は美形の青年に
出会います。
彼の名は、
毛受十兵衛。
佳奈子は、
かっこいい十兵衛に、
僕は未来の夫だよ
といわれ、
有頂天になります。
佳奈子は、
彼に心を許し、
もらった指輪をはめてしまいます。
「この指輪をしていると
霊がみえてしまうんだよ。」
そういうと、
彼は去っていってしまいます。
ハッと見回せば、
佳奈子の周りは、
幽霊だらけです。
慌てて指輪を、
指から抜こうしましたが、
抜けません。
家に帰ると、
家の周りも部屋のなかも
幽霊だらけです。
自分の部屋で、
幽霊相手にさわいでいると、
父親と、
重兵衛がやってきます。
彼は、父親のきめた、
佳奈子のいいなずけでした。
彼は、僧侶でした。
婿養子に入り、
御寺の後を継ぐつもりです。
十兵衛の指にも
指輪がはめられています。
奥村代々に伝わる指輪です。
その指輪は、
夫婦の指輪でした。
夫婦のちぎりをかわすまでは、
外せないという厄介なものでした。
便利なところは、
幽霊が見えるかわりに、
除霊もしてくれるところです。
小さい頃、
十兵衛が佳奈子に
一目惚れをしたようです。
しかし、養子では、
佳奈子は家から出られません。
佳奈子は、
彼に心ときめくも、
家からでられない相手は、
対象外です。
十兵衛は、
佳奈子の学校に転校してきます。
佳奈子は、
彼が家に同居していることを、
クラスメイトにひやかされます。
ペアの指輪をしていることも
からかわれ、
佳奈子は、
教室から飛び出します。
佳奈子が西校舎まで行くと、
「どうしたの?泣きそうな顔をして」
と呼び止められます。
美しい青年です。
3年A組相良高弘。
佳奈子は、
この人こそ運命の相手だと思います。
「佳奈子さん。」
十兵衛があらわれ、
佳奈子の手をひいて、
教室までダッシュで移動します。
佳奈子が振り返ると、
相良先輩の姿が見えませんでした。
十兵衛は、
邪悪な気を感じるのでした。
佳奈子は、
重兵衛に好きな人がいると言います。
十兵衛はショックを受けます。
しかし、2人は、相良が、
どこのクラスにも
存在しないことを知ります。
そして、科学室で死んだ
生徒の幽霊のうわさを聞きます。
十兵衛は、佳奈子に、
相良にもう二度と会わないように
忠告します。
佳奈子は、そんな話を信じず、
相良に会いに行きます。
そして、彼は本性を現します。
あくまでラブコメの読んでみた感想・評価
「鬼切丸」のような
完全なホラー作品からは、
想像できないコメディタッチです。
ラブコメらしい、ドタバタに
テンションが高くなります。
そのため、
幽霊がでてきても、
全く怖くないです。
主人公佳奈子が、
騒ぎまくります。
その分感情移入がしやすく、
そこが面白いです。
全体的に黒が多いところが、
不満ですが、
絵は丁寧です。
特に人物が綺麗です。
幽霊自体も、
可愛かったり、
美しかったりします。
おどろおどろした
幽霊もでてきます。
指輪のせいで
佳奈子は霊が見えるように
なるのですが。
実際、幽霊が見える指輪があったら
はめてみたいですね。
私だったら、
除霊しまくります。
でも、この指輪は、
威力が弱いから、
返り討ちに合いますね。
十兵衛くらい、
力があれば、かっこいいですね。
彼は、修行中に、
幼い佳奈子に会っています。
佳奈子に、
また会いたいために
修行に励みました。
しかし、
その修行が仇になっていて、
佳奈子に嫌われてしまいます。
それが、
話を面白くさせています。
あくまでラブコメはこんな方におすすめな作品!必見
話の内容がわかりやすく、
おのまとぺが多いです。
コマも大きく、
読みやすいです。
りぼんに掲載されていただけあって、
小中学生むきですね。
基本的に純愛なので、
教育的にも良いと思います。
もちろん、
大人が読んでも面白いです。
子供の頃に読んだのですが、
意外に覚えていないものです。
今の漫画にはないピュアさに、
心が癒されます。
楠圭さんの漫画は、
独特のタッチなので、
よく似た作品だと、
同じ作家になります。
少年漫画と少女漫画を
てがけているからでしょうか。
少女漫画なのに、
迫力があります。
「たとえばこんな幽霊奇談」とかが、
似た感じです。
ヒロインの夢の中に幽霊がでてきて、
(ころした、おまえは おれを)とか
言います。
他に、幽霊ではありませんが、
妖怪がヒロインの
「恋してフローズン」も面白いです。
山で遭難した少年が、
雪ん子に助けられてから後の、
中学生になった時のお話です。
また、幽霊や妖怪は登場しませんが、
「ぼくの学校は戦場だった」も
お勧めです。
転校先は、
授業に戦闘をさせる教科がある
学校だったというお話です。
どれも、異色でコメディタッチです。