タイトル | 時空異邦人KYOKO |
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原作・漫画 | 種村有菜 |
出版社 | 集英社 |
2000年9月号~2001年9月号まで、
りぼんで連載された作品です。
単行本は全3巻で、
途中で打ち切りになった作品です。
これは作者本人が
決定したことで、
理由は納得のいく作品を
作ることが出来なかったからだと
言われています。
時空異邦人KYOKOのあらすじ紹介
星は1つの国となり、
地球国と呼ばれていた
30世紀。
地球国第一王女である、
主人公の朱臣響古は、
自由奔放な性格で
身分を隠して学校に通ったり
していました。
ですがいつまでも
身分を隠し通すことは厳しく、
王女としての仕事も
疎かにすることも出来ず、
学校を辞めなくては
いけないと
考えていた響古。
そんな響古に、
地球王は響古の
双子の妹で、
生まれた時からずっと
眠り続けている憂を
目覚めさせることが
出来れば、
王女の仕事は
憂に任せて響古は
自由にしても良いと言います。
時空異邦人KYOKOのネタバレと今後の展開は?
響古は自由のためだけでなく、
16年間会いたくて
話したくて仕方がなかった
憂を目覚めさせることを
決意します。
ですが憂を目覚めさせるには、
憂が眠っている
寝台の床にある
「時の神クロノス」が
創り出したと言われている
巨大時計を動かせば、
クロノスの力を借りて、
憂が眠っていた
16年を取り戻すことが
出来ると言われています。
その巨大時計を動かすには
「12個の神の石」と
「12人の能力者」の
精神的な力が必要です。
それを探すための
たった1つの手がかりが
「時空石」です。
その時空石に、
主人として
認めてもらわなければ
いけません。
響古は色んな手を
つくしますが、
なかなか認めてもらうことが
出来ません。
そんな時、
学校に盗賊が現れます。
学校を守るため、
響古は自ら王女だと
みんなの前で言います。
その響古の気高さをみて、
時空石は響古を
主人として認め、
時を操る時空異邦人
(タイムストレンジャー)となり、
ボディーガードである
逆滝と氷月とともに
他の能力者たちを探し始めます。
時空異邦人KYOKOの読んでみた感想・評価
種村先生が描く描写は
細かく、華やかで
そこがすごく良い所だと思います。
人物の描写で
特徴的なのが、
瞳が大きく
キラキラしている所です。
お人形みたいな絵で、
可愛く綺麗な
女の子を描き、
綺麗でカッコ良い男の子を
描いています。
人物だけでなく、
建物など背景の描写も
漫画とは思えないくらい、
すごく細かく
描かれています。
そしてこのお話は、
30世紀ということで、
だいぶ先の未来の
お話しですが、
どこかの外国みたいで
素敵な背景だと思いました。
全体的な内容は
ファンタジーのような
感じですが、
しっかりラブストーリーも
含まれているので、
読んでいて飽きずに
面白く読むことが
出来ました。
話の展開は、
打ち切りが
決まったからなのか、
途中から
駆け足になっているような
気がしますが、
それでもちゃんと
納得のいく内容で
終わっていると思います。
主人公の明るく、
一生懸命なキャラクターが
すごく気に入りました。
もう18年以上前の作品なのに、
古さを感じさせない
作品だと思います。
時空異邦人KYOKOはこんな方におすすめな作品!必見
種村先生の作品を
読んだことがない女性に、
ぜひ読んでほしいと思います。
女性の方で
綺麗な絵が好きで
「ザ・少女漫画」に出てくる
お人形さんのような
描写が好きな方は、
絶対気に入ると思うので、
そのような方には
すごくオススメの作品です。
他にオススメなのが、
同じ種村先生の作品で
「神風怪盗ジャンヌ」です。
この作品は
「時空異邦人KYOKO」の前に
連載された作品で、
主人公の日下部まろんは、
普段は普通の高校生ですが、
実はジャンヌ・ダルクの
生まれ変わりです。
そして、巷を騒がす
怪盗ジャンヌの正体が
まろんになります。
美術品に憑りついた
悪魔を回収し、
神の力を取り戻すという
使命を信じ、
悪魔を封印する時に
発する掛け声である
「チェック・メイト」
を続けています。
「時空異邦人KYOKO」と
内容は違い、
美少女戦士路線に
怪盗の要素を取り込んだ
作品ですが、
こちらもファンタジーで
ラブストーリーも
含まれている作品で
すごく面白いので、
オススメです。
ぜひ「時空異邦人KYOKO」の後に、
読んでほしいです。