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DIVAのあらすじ&ネタバレ!最終回(結末)はどうなる?

DIVA

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル DIVA
原作・漫画 小野弥夢
出版社 講談社

音楽家の両親を持つリマ・ドール。

しかし、父トニーを事故で亡くし、
母フィオナとも断絶した彼女は、
父の跡を継ぐように、

演奏家への第一歩を歩き始めるが……。

緻密かつ大迫力の物語がもたらす
独特な存在感が、
読者をグイグイと引き込んでいく、

物凄い熱量が印象的な、
傑作音楽漫画です。

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DIVAのあらすじ紹介

ヴァイオリニストを父に持つ
リマ・ドール。

生まれた時から父の愛情を
一身に受け続け、また
ヴァイオリンの手ほどきをも受け、

心底から父を愛していましたが、
不慮の事故で彼が急死し、
母親とは断絶状態になってしまいます。

その後父親の跡を継ぐかのように
名門の音楽学校に進学し、
その実力を見せる彼女ですが、

父親の音を探すだけであり
「自分」がないなど、
致命的な欠陥をも備えていました。

しかし、思わぬ人との再会もあり、
もがき苦しむ中で、ようやく、
先が見えてきたところで、

リマは父と同じような事故と遭遇、
間近いコンテストの優勝はおろか、
演奏家としての将来も消えてしまいます。

失意のどん底に陥って、
音楽学校からも離れたリマはしかし、
まったく予期せぬきっかけから、

母と同じ「歌」という選択肢を
選び出すことになるのでした。

DIVAのネタバレと今後の展開は?

リマ・ドールは、父親であり
ヴァイオリニストであるトニーから、
音楽の手ほどきと限りない愛を受けて、

すくすくと成長していましたが、
一方の世界的オペラ歌手である
フィオナとは疎遠でした。

家庭を顧みず世界中を飛び回る
フィオナの仕事熱心ぶりは、
リマの祖母の不興を買うほどでしたが、

トニーはあくまで妻を思いやり
優しく丁重な態度を崩しません。

しかし新聞記事にまで、
フィオナと天才指揮者フレミングの
ロマンスの噂が書き立てられては、

トニーも心穏やかではいられず、
その悲しみは音色にも
はっきりと反映されていました。

しかし当のフィオナはと言うと、
花束まで買って観劇に来た
トニーに対しても冷淡そのもので、

思わずリマは激怒してしまいますが、
トニーは妻をかばい続けます。

そうした折、トニーが事故で
亡くなってしまうという
恐るべき事態が訪れますが、

フィオナは舞台に立ち続け、
そのためリマたちとの断絶は
決定的なものになりました。

その後リマはヴァイオリンを学び、
父の跡を継ぐべく名門校に進み、
壁にぶつかり、必死にもがいて、

因縁の人物とも再会し、
ようやく真髄が掴めそうなまでに
腕を磨き込んでいきました。

しかしリマは、まったく唐突に
恐るべき事態への対峙を
迫られることになります。

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DIVAの読んでみた感想・評価

とにかく細密かつ情熱的な
音楽、芸術、そして人生への
描写の深さが印象的で、

ジャンルの代表作と言える程の
熱度を持った一作と言えます。

本作の深さや凄まじさを
支えているのは、ヒロイン、リマの、
壮絶な生き方です。

ヴァイオリニストの父と
オペラ歌手の母のもとに生まれ、
父からの愛情を一心に受けるも、

華美な母からは冷遇され、
愛を求めるもうまくいかず、
父のドール氏が亡くなるんですね。

父の音を受け継ぐように彼女は
ヴァイオリンに専念し始め、
悩み苦しむ中でようやく、

尊敬に値する異性と、
自分の音を手に入れます。

ほとんどの音楽作品なら
こうした来歴は主人公の「基盤」に
なっていったりするのですが、

本作では単に「導入」に過ぎず、
リマは唐突に演奏家生命を
奪われてしまいます。

それも奇しくも父親と同じような
交通事故でのことなのですから
読んでいて震えてしまいそうでしたね。

さらには彼女が本格的に歌唱の道に
入るようになってからも試練は相次ぎ、
常に悩んで苦しんでいきますが、

そこにある「充実」まで
あますところなく
描き切っているのが凄かったです。

なお、個人的にはリマが自らに
歌の道があることを教え、
世界を開いてくれたカルロが、

飲んだくれてダメになっていたところに、
ためらわず献身するリマの姿にこそ
凄みを感じました。

どんな細かなシーンでも力を抜かず、
後に繋がる伏線があるかも知れない
本作の描写は独特かつ強烈で、

改めて後々に語り継がれるべきと
思ってしまったほどでした。

DIVAはこんな方におすすめな作品!必見

様々な音楽を題材にした物語は、
漫画においても存在しますが、
「出ない音を表現する」ことはもちろん、

そこに「情念」を絡められてはじめて、
その作品は名作として、後々まで
語り継がれることになります。

また、今まで、ピアノやバンドなどの
器楽を題材にした作品は多かったものの、
オペラなどの歌劇的ジャンルを、

全面的に扱う作品は、
決して多くはありませんでした。

しかし本格オペラを題材にした
先駆者的である本作を読めば、
その「理由」の一端が分かります。

数分で終わるポピュラー楽曲とは違い、
数幕にも及ぶ舞台をやり遂げるには、
どれだけの覚悟と犠牲がいるのか。

どんなに素質ある者が努力しても、
それは単なる前提に過ぎず、
もがきながら「答え」を見出し、

しかも舞台の現場で形として
示さなければならない現実は、
まさに音楽の王様の迫力です。

父への思慕やヴァイオリンへの
若い情熱から入り、恐るべき挫折と
そこからの復活といった、

痺れるような苦しさと充実感を
堪能したい方には、
最適の一作でしょう。

さらに言えばあらゆる場面を
徹底的に丹念にかつ情熱的に
描き抜くことに成功しているため、

クライマックスの歌唱に至るシーンが、
並外れた説得力と輝きを
抱いているようでもあります。

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