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外天楼のネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

外天楼

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 外天楼
原作・漫画 石黒正数
出版社 講談社文庫

迷路のような集合住宅
「外天楼」を主軸に、様々な物語が
オムニバス形式に描かれる。

拾ったエロ本の謎、
外天楼で起こる殺人事件、
宇宙刑事ディテクト…。

そして、人工生命体「フェアリー」。

外天楼で暮らす兄弟の運命は?

殺人事件は解決するのか? 

一つ一つの短編が壮大な
ストーリーを織りなすSFサスペンス。

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外天楼のあらすじ紹介

アリオ達中学生の3人組は
エロ本を探す。

ところが、ゴミ捨て場で見つけた
エロ本は乱暴に破られていたり、
妙にきっちり縛られた跡があったり。

前の持ち主はなぜこんなことを
したのだろう…。

複雑な構造をした集合住宅、
通称「外天楼」で遺体が見つかった。

玄関には鍵。

空いた窓。

ベッドの脇には
不自然に置かれたモップ。

これは完全密室殺人だ!

新米刑事桜場とベテラン山さんが
事件に挑む。

人工生命体「フェアリー」の権威、
鬼口が殺害された!

遺体のそばには「三十」という
ダイイングメッセージが…。

事件に挑むのはまたまた
桜場&山さんのコンビ。

久しぶりにアリオと再会した幼馴染、
芹沢。

彼が明かした衝撃の事実とは!?

外天楼のネタバレと今後の展開は?

中心となる人物は
青年アリオとその姉キリエ。

物語はアリオの少年期から始まる。

年月が経ち、アリオやその友人は
成長していくが、キリエはいつまで
たっても少女の姿のまま。

そして普通の食事は一切口にせず、
かわりに「フェアリー」と呼ばれる

人工生命体の培養液で作った
アイスだけを食べる。

ある日、アリオは幼馴染の芹沢に
自分と姉の出生の秘密を明かされる。

キリエは、人工生命体フェアリーの
権威である鬼口が
失敗作から作った生命体、

そしてアリオはキリエと鬼口との間に
生まれた子供だった。

姉と自分が人間ではない
何かであることに
ショックを受けるアリオ。

芹沢はこのことを黙っているかわりに
キリエと関係を持たせるよう迫り、
アリオははずみで芹沢を殺してしまう。

そしてアリオの怒りは
父親の鬼口へと向かう。

鬼口は偽名を使って
外天楼に部屋を借り、

時々キリエとアリオの様子を見に来る
一方、本当の自分の家族には
愛情を注いでいた。

アリオは会社から出てきた鬼口を
殺害したが、追ってきた刑事に
撃たれてしまう。

キリエは培養液が切れたために
もう生きていくことができず、
体が朽ちていく。

アリオは雪の中キリエを抱えて
彷徨い、共にこの世を去る。

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外天楼の読んでみた感想・評価

最初はゆるい短編集かと思って読んだら
内容の濃さにびっくり。

それぞれの物語が壮大な一つの結末に
収束していきます。

伏線の張り方、回収の仕方も
素晴らしいですが、それぞれの短編にも
考えさせられるようなものがあります。

私が印象に残ったのは
時代遅れの旧型ロボットと暮らす
女の子の話です。

ダサい旧型ロボットが大嫌いで、
かっこいい最新型が欲しいと
思っている女の子。

ロボットに「愛しています」と
言われても冷たく突き放します。

機械に感情はあるのか、
というよく取り上げられるテーマを
描いているのですが、

最後の展開に
ドキリとさせられました。

物語の主軸となる姉弟
キリエとアリオの物語には、

生命とは? 倫理とは? 
ということを考えさせられます。

物語の黒幕である鬼口にも
娘や孫を可愛がるような
人間らしい一面があるのに、

アリオやキリエへ向ける視線は
まるで違い、実験体を観察する目
そのものです。

しかもこの感情に悪意が無いことに、
なんだかやるせなさを感じました。

一冊読み終わってから
一話のくだらない少年時代の話を読むと、

最初に読んだ時とは
また違う感情が沸いてきます。

外天楼はこんな方におすすめな作品!必見

ミステリーやサスペンス、
近未来SF系の漫画が好きな人、

クライマックスで伏線がガンガン
回収されていくような、
構成が見事な物語を読みたい人、

生命、倫理などについて
じっくり考えたい人に。

序盤はエロ本を探したり
珍事件を解決したり、

ひたすらくだらないですが
(そこが面白いのですが)、
中盤、終盤では一転。

どんどん引き込まれていきます。

後半はかなり鬱展開になっていくので、
そういったものが好きな人には
おススメです。

ロボットは出てきますが
バトルは特にありません。

少年誌よりも青年誌をよく読む人の方が
好きかもしれません。

一冊で完結するオムニバス形式の
漫画なので量的には空いた時間に
サッと読むことができますが、

読んだ後にしばらく
考えていたくなります。

後半読むのが止まらなくなるので、
ちょっと時間がある時に読むべし(笑)。

扱っている題材は
藤子・F・不二雄先生のSF短編集と
似たものを感じます。

大学のレポートの題材なんかにも
いいかもしれません。

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